双子育児の合間に続けた、税理士試験の5年間
私には、今年12歳になる双子の子どもがいます。 税理士を目指したのは、双子が1歳になった年でした。
税理士になるルートはさまざまです。 大学院で税法2科目の免除を受けて登録される方、国税で長く勤務された後に税理士になる方──どの道も決して「楽」ではありません。 だからこそ、この資格には価値があると感じています。
私は大学院に通う時間も費用も確保できなかったため、いわゆる“試験組”でした。 子育て中のママが税理士を目指すとき、少しでも参考になればと、私の受験歴をご紹介します。
私の受験歴(5科目)
- 1年目:財務諸表論 合格/簿記論 不合格
- 2年目:簿記論 合格/消費税 不合格
- 3年目:消費税 合格/法人税 不合格
- 4年目:法人税 合格/国税徴収法 不合格
- 5年目:国税徴収法 合格
毎年「1科目合格・1科目不合格」を繰り返しながら進みました。 財務諸表論以外は、すべて2年かけてようやく合格点に届くというペースでした。
子育て中の最大の課題は“時間”
集中して2時間演習問題を解く──そんな時間は訪れません。 細切れの時間をどう積み重ねるか、これを5年間ずっと考え続けました。
その中で生まれたのが、 「条文でツインズを寝かしつける作戦」です。
子守歌は知らない、絵本はあまり得意じゃない。 ならば条文を読もう、と。
法人税の条文は特によく寝てくれました。
大きな夢や野望があったわけではなくて
「絶対税理士になるんだ!」という強い志で始めたわけではありません。 途中からは、引き返しづらくなった感覚のほうが大きかったです。
法人税の勉強は、まるで富士の樹海をさまよっているようでした。 戻る道がわからないから、とりあえず前へ進む。 そんな気持ちで続けていました。
同じ資格でも、歩んだルートで“強み”は変わる
「どのルートでも同じ」資格を取得できますが、私は違いがあると思っています。
- 海外取引が多い事業なら、消費税を深く学んだ税理士
- グループ会社間取引が多いなら、法人税を学んだ税理士
- 相続なら、相続税を学び実務経験を積んだ税理士
実務だけでは気づけない、体系的な税法の理解は、意外と大切です。
(ちなみに、私は相続税を受験していないことにずっと劣等感がありました。体系的な理解を身につけたいと思い、税理士試験合格後に相続税の受験講座をすべて修了しました。少し劣等感を克服でき、相続のご依頼にも自信をもって対応できるようになりました)
子育て中でも、税理士は目指せます
時間は思うように取れない。 計画通りに進まない。 それでも、細切れの時間をつなぎ合わせれば、必ず前に進めます。
そして最後に── 子育てをしながら税理士を目指すママ、ぜひ「条文ねかしつけ」を試してみてください。 思いがけず、勉強時間が生まれるかもしれません。

